産休手当、育休手当がいくらもらえるのか、妊婦さんは気になるのではないでしょうか?
私もネットで調べたり、ネット上のシュミレーションツールを使って計算したりしていました。
実際にもらった金額は、計算どおりだったのか?
私がもらった金額を比較しながら公開します。
私がもらった産休手当の金額
私が頂いた産休手当は、約88万円でした。
- 産休:2020年6月~9月(産前42日+産後56日=98日)
- 2020年7月出産
- 産前12ヶ月間の※給与の平均:39万円/月
※給与:手取りではなく社会保険料や税金引かれる前の給与。交通費、残業手当なども含む)
私のデータを例にあげて、計算していきます。
産休手当の計算方法
産休手当は次のように計算されます。
【支給開始日の以前12ヶ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)×産休日数分
出産手当金支給開始日の属する月以前12ヶ月間の給与で標準報酬月額が決まります。
私の場合、2019年7月~2020年6月の標準報酬月額が手当の計算に使われます。
標準報酬月額とは、給与の金額をあらかじめ定められた区分にあてはめたもの。
ここでは簡単に、標準報酬月額ではなく、私の給与で計算します。
2019年7月~2020年の6月の給与の平均額:39万円
39万円÷30日×2/3×98日=84.9万円
私の産休手当は、約85万円と計算されました。
実際の金額、約88万円とほぼ同じになりました。
産休手当の計算では
- 手取り額ではなく総支給額が使われる
- 通勤手当、残業手当、勤務地手当、住宅手当、役職手当なども含まれる
- ボーナスは含まれない(ただし、年4回以上ボーナスが支給される会社は含まれる)
手当の計算には、交通費も残業代も含まれるので安心してください!
以上のように計算された産休手当は、何も引かれず丸々もらえます!
社会保険料(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)が免除されるからです。
さらに、産休手当に対して住民税、所得税はかかりません。
私がもらった育休手当の金額
私が頂いた育休手当の金額は、次の通りです。
- 育休開始から180日まで:262,264円(30日分あたり)
- 育休開始から181日以降:195,720円(30日分あたり)
- 育休期間:2020年9月~2022年3月末まで
- 産休前、6ヶ月間の※給与合計
2020年1月~6月(産休開始月含む):約222万円
2019年12月~2020年5月(産休開始月含めない場合):約246万円
- 育休賃金日額:13,048円
13,048円×0.67=8,742円 13,048円×0.5=6,524円
※手取りではなく社会保険料、税金引かれる前の給与。交通費、残業手当なども含む
以上、私のデータを例にあげて計算していきます。
育休手当の計算方法
- 育児休業開始から180日目まで
休業開始時賃金日額×支給日数(通常は30日)×67%
- 育児休業開始から181日目~(育休延長の場合も同じ)
休業開始時賃金日額×支給日数×50%
休業開始時賃金日額は、※「産休前6か月間」の給与を180(6ヵ月=180日)で割った金額です。※産休に続けて育休を取得した場合
この「産休前6ヶ月間」が産休に入った月を含むのか、含まないのかは分かりません。
産休に入った月を含む場合で計算します。
産休に入った月を含む場合
[2020年1月~6月の給与の合計:約222万円]÷180日=12,333円
- 育児休業開始から180日まで(30日分につき)
12,333円×30日×67%=247,893円 実際の手当:262,264円(+14,731円)
- 育児休業開始から181日以降(30日分につき)
12,333円×30日×50%=184,995円 実際の手当:195,720円(+10725円)
産休に入った月を含んで計算した場合、実際の手当の方が多くなりました。
産休に入った月を含むと、給与が減るためです。
私の場合、産休に入ったのは6月4日から。
産休手当は給与ではないので、6月の給与は、1日~3日までの3日間分になるからです。
反対に、産休に入った月を含めない場合でも計算してみます。
産休に入った月を含めない場合
[2019年12月~5月の給与の合計:約246万円]÷180日=13,666円
- 育児休業開始から180日まで(30日分につき)
13,666円×30日×67%=274,686円 実際の手当:262,264円(-12,422円)
- 育児休業開始から181日以降(30日分につき)
13,666円×30日×50%=204,990円 実際の手当:195,720円(-9,520円)
産休に入った月を含めず計算した場合、実際の手当よりも高い金額となりました。
産休に入った月を含んで計算した方が、あとでがっかりしないかもしれません。
育休手当の計算では
- 手取り額ではなく総支給額が使われる
- 通勤手当、残業手当、勤務地手当、住宅手当、役職手当なども含まれる
- ボーナスは含まれない
産休手当と同じく、交通費、残業代も計算に入ります!
以上のように計算された育休手当は、何も引かれず丸々もらえます!
社会保険料(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)が免除されるからです。
さらに、育休手当に対して住民税、所得税はかかりません。
今払っている住民税は、去年の給与に対して課税されたもの。
育休手当には課税されないので、育休明けの年は住民税も安くなります。
産休手当、育休手当の金額公開のまとめ
- 産休手当は産休以前の12ヶ月の給与、育休手当は産休以前6ヶ月の給与から計算できる。
- 交通費、残業代などを含めた総支給額で計算する。
- 実際の金額は、ほぼ計算通り。
- 産休手当、育休手当は社会保険料は免除される。
自分の産休手当、育休手当を知りたい方は計算してみてください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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